ジャパンディスプレイは、台湾子会社のKOEの全株式をWistron Corporationのグループ企業に譲渡することを決定し、譲渡価額は85億8200万円で確定した。WistronはEMS企業であり、スマートフォン用ディスプレーのモジュール製造を長年委託する関係にある。譲渡は2021年12月に完了した。M&Aアドバイザーとしては、ジャパンディスプレイが資産圧縮を進める中で、戦略的な譲渡先を選び、円滑な譲渡を実現した点に注目すべきである。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。