ジャパンディスプレイは、液晶モジュール製造の中国子会社SEの全株式をDSBJに譲渡することを決定した。譲渡価額は205億円で、2023年1~3月に関係当局の許認可を前提に完了予定。譲渡後も生産委託は継続される。譲渡先のDSBJはプリント基板、液晶モジュールの製造や金属精密加工を手がける複合企業。譲渡価額は267億3000万円に修正された。M&Aアドバイザーとしては、ジャパンディスプレイが資産内容の適正化やコスト競争力の強化、サプライチェーンの多様化を狙い、戦略的な決断をしたと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。