シャープは、大型液晶パネルを製造する堺ディスプレイプロダクト(SDP)を再子会社化することを発表した。シャープはSDPの株式20%を持ち、海外投資ファンドのサモアWorld Praise Limitedが保有する株式80%を取得し、完全子会社化する方向で協議に入る予定。SDPは、大型液晶パネル市場で大きなシェアを持つ中国が米中貿易摩擦の最中にあり、米州市場向けのパネル供給で優位性が期待できることなどを挙げて、再子会社化を目指す理由としている。株式交換予定日は6月30日になったと発表されている。

【M&Aアドバイザーのコメント】
シャープがSDPを再子会社化することで、大型液晶パネル市場での競争力を高めることが期待される。また、中国が米中貿易摩擦の最中にあることから、米州市場向けのパネル供給で優位性が期待できるという点も注目される。今後は、シャープがSDPをどのように活用していくかが注目される。