シノケングループは、インテグラルと組んでTOBを実施し、株式を非公開化することを発表した。買付代金は最大533億円で、買付予定数は3332万5056株。買付期間は8月12日~9月26日で、決済の開始日は10月3日。篠原英明社長は合併後の存続会社に8%程度出資する予定となっている。シノケンはアパート事業を主力に、REIT事業や海外事業に力を入れているが、コロナ後を見据え、業態の進化と多様化を大胆に進めるためには非公開化が望ましいと判断した。M&Aアドバイザーとしては、シノケンが非公開化を選択した理由や、TOBのプレミアム率などを分析し、今後の不動産業界の動向に注目する必要がある。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。