クオールホールディングスが、第一三共エスファの全株式を取得し、子会社化することを決めた。取得価額は総額250億円で、2024年4月までに株式51%を取得し、将来的に持ち株比率を100%とする。第一三共エスファは、新薬メーカーから許諾を得て、新薬と同一の原薬や添加物、方法で製造するオーソライズドジェネリック(AG)製品に強みを持つ。クオールは医療関連事業を調剤薬局事業に続く経営の柱に育成中で、2019年には藤永製薬を買収し、医薬品製造に乗り出した。M&Aアドバイザーとしては、クオールの医療関連事業の拡大に向けた戦略的な買収であると評価できる。