キリンホールディングスは、豪州の飲料事業を乳製品大手のベガ・チーズに約409億円で譲渡することを発表した。当初は中国蒙牛乳業に譲渡する予定だったが、豪中関係悪化などを背景に契約を解除し、新たな譲渡先を探していた。譲渡は2021年1~3月に完了する見通しで、キリンは今後、オセアニア地域において酒類を主軸に事業展開し、成長分野での取り組みを強化する。M&Aアドバイザーとしては、キリンが事業の再編を進める中で、新たな成長分野に注力する戦略が重要であると考えられる。