キリンHDは、豪州子会社のLion-Dairy and Drinks Pty Ltdのチーズ事業をSaputo Inc.の豪州子会社に約224億円で譲渡することを決定した。譲渡先はSaputo Dairy Australia Pty Limitedで、2019年中に完了する見込み。キリンHDは、飲料事業のうち、チーズに関する事業を譲渡することで、経営資源をビールなどの酒類事業に集中する方針を示している。

【M&Aアドバイザーのコメント】
キリンHDの戦略に基づく飲料事業の譲渡は、業績不振に直面する同社にとって、経営資源の集中化による効率化を図る上で重要な一歩となる。今後も、同社のビジネスポートフォリオの最適化に向けたM&A戦略が注目される。