キリンHDは、豪州子会社のLion-Dairy and Drinks Pty Ltdのチーズ事業をSaputo Inc.の豪州子会社に約224億円で譲渡することを決定した。譲渡先はSaputo Dairy Australia Pty Limitedで、2019年中に完了する見込み。キリンHDは、飲料事業のうち、チーズに関する事業を譲渡することで、経営資源をビールなどの酒類事業に集中する方針を示している。
【M&Aアドバイザーのコメント】
キリンHDの戦略に基づく飲料事業の譲渡は、業績不振に直面する同社にとって、経営資源の集中化による効率化を図る上で重要な一歩となる。今後も、同社のビジネスポートフォリオの最適化に向けたM&A戦略が注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。