米投資ファンドのカーライル・グループが、古河電気工業傘下の東京特殊電線をTOBで完全子会社化することを発表した。買付代金は最大381億6571万円で、親会社の古河電工は保有する全株式57%余りについてTOBに応じ、約217億円で売却する。買付期間は11月9日~12月21日で、公開買付代理人は野村証券。東京特殊電線は1940年に設立され、2012年に古河電工の子会社となった。M&Aアドバイザーとしては、今後の東京特殊電線の成長戦略に注目し、カーライル・グループとのシナジー効果を最大限に引き出すことが重要だろう。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。