オートバックスセブンは、タイの連結子会社であるSAB社の株式の一部をPTG社に譲渡し、持ち株比率を52.44%から12.29%に下げ、連結対象から外れる。これは、不採算の海外小売事業を縮小し、収益性の高い卸売事業を拡大するための施策の一環である。タイでのオートバックスブランドの店舗運営は、PTG社が主導する。譲渡価額は非公表。M&Aアドバイザーとしては、オートバックスセブンが収益性を重視し、事業の再編成を進める姿勢が示されていると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。