オンキヨーは、ドイツ子会社のPioneer&Onkyo Europe(POE)が手がける欧州でのAV機器販売事業を、Aqipaに譲渡することを決定した。Aqipaは現地の有力販売会社で、POEの全従業員とサービス体制も移管される。譲渡対象事業の直近売上高は160億円。オンキヨーはAqipaが持つ販売・物流網を活用することにより、欧州での販売コスト低減や新たな販路拡大が期待できると判断した。事業譲渡価額は非公表で、事業譲渡予定日は2018年10月1日。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:オンキヨーの欧州での販売事業譲渡は、同社の販路拡大やコスト削減につながる可能性がある。しかし、譲渡先のAqipaがどのように事業を展開していくかによっては、オンキヨーの欧州市場での競争力が変わる可能性もあるため、今後の動向に注目が必要である。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。