エーアイがフュートレックに対してTOBを実施し、筆頭株主であるグローリーが所有する同社株を全て取得し、関連会社化することを発表した。TOB価格は1株当たり226円で、買付予定数は379万3200株で、買付代金は約8億5700万円。買付期間は5月12日から6月8日までの20営業日で、決済の開始日は6月15日となる。エーアイは、フュートレックの音声認識技術と自社の音声合成技術を組み合わせ、ロボットや電子看板向けの音声対話AI製品やサービスの強化を目指す。M&Aアドバイザーとしては、エーアイが音声対話AI市場の拡大に向けて、フュートレックの技術を取得することで、市場競争力を高めることができると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。