NTTドコモによるインテージHDの子会社化を目的としたTOB
NTTは傘下のNTTドコモを通じて、市場調査最大手のインテージホールディングス(HD)の子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。今回のTOBでは、インテージHD株式の51%取得を目指し、買付代金は最大470億円となります。
TOBの目的と背景
インテージHDのデータ集計・分析・可視化といったスキルやノウハウを活用し、NTTドコモが持つdポイントクラブ会員約9600万人の豊富な行動データの利活用を促進することが目的です。また、インテージHDの東証プライム市場への上場は維持され、すでにインテージHD側はこのTOBに賛同しています。
TOBの詳細
- 株式の買付価格は1株につき2400円
- 買付予定数の上限は所有割合51%にあたる1962万1900株
- 下限は所有割合40%の1538万9700株に設定
- 買付期間は9月7日~10月16日の26営業日
- 決済の開始日は10月23日
- 公開買付代理人は大和証券
インテージHDの沿革
インテージHDは1960年に消費財・サービス領域の市場調査を目的に社会調査研究所として設立されました。その後、2001年に「インテージ」へ社名変更し、ジャスダックに上場。その後は東証2部を経て2009年に東証1部に上場しています。2013年に持ち株会社制に移行し、現在の社名に変更しました。
NTTドコモとインテージHDの既存の協業関係
NTTドコモとインテージHDは2012年に共同出資でドコモ・インサイトマーケティング(東京都豊島区)を設立し、調査事業やマーケティング事業などで協業関係を築いていました。今回のTOBは、これらの長年にわたる協力関係をさらに強化する狙いがあると考えられます。
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。