KDDIがインターネット証券大手のカブドットコム証券を買収へ
KDDIは、買収目的子会社のLDF合同会社を通じて、インターネット証券大手のカブドットコム証券に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。これに伴い、カブドットコム証券は上場廃止となります。KDDIグループが進める金融サービス強化の一環であり、TOB後は「auカブコム証券」に社名を変更し、スマートフォンユーザーのネット取引を積極的に拡大する狙いです。
TOBの概要
今回の買付価格は1株559円で、TOB公表前営業日の終値に対して0.36%のプレミアムを加えたものになります。買付予定数は1億5687万4431株、買付総額は約880億円に上ります。買付期間は2019年4月25日から6月13日までと設定されています。
カブドットコム証券上場廃止の背景
カブドットコム証券は、インターネット証券サービスにおいて大手の地位を確立してきました。しかし、KDDIグループ内での金融サービス強化という戦略により、非上場化による運営の柔軟性やKDDIグループの豊富な経営資源を活用することが見込まれています。これにより、スマホを活用した個人投資家向けのサービス拡充や新たなマーケティング施策が期待されます。
今後の展望
TOB後は「auカブコム証券」への社名変更が予定されており、KDDIの通信サービスとの連携によってインターネット証券事業をさらに拡大していく計画です。特にスマートフォンを利用したネット取引の普及が進む中、幅広い顧客層を取り込むための新たな施策やサービス向上が一層注目されます。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手様から手数料を一切いただかず、譲渡後の資産を最大化することを強みとするM&A支援の専門企業です。経験豊富なコンサルタントが、一社一社に合った最適な提案を行い、スムーズな取引を実現しております。M&Aに関するご相談やご質問がございましたら、ぜひ株式会社M&A Doにご相談くださいませ。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。