JVCケンウッドのドイツ子会社譲渡の概要
JVCケンウッドは、年金管理業務を担うドイツ子会社であるJVC Technical Services Europe GmbH(以下、JTSE。売上高-、純資産△14億7000万円)の全出資持ち分を、同国の年金運用専門会社Funding Solutions Deutschland FSD GmbH(以下、FSD)に譲渡すると発表しました。譲渡価額は1ユーロ(約142円)で、2023年3月末をめどに完了する予定です。
JTSEの設立背景と役割
JTSEは、もともとビデオ関連製品の生産拠点であった旧JVC Video Europe GmbH(以下、JVE)の現地従業員の年金債務を引き継ぐために設立された会社です。JVEの従業員が退職後に受け取る終身年金債務を背負ってきましたが、今回の譲渡により、JTSEが抱えていた将来リスクを軽減することを目指しています。
譲渡の目的と今後の影響
譲渡には、以下のような目的と効果があります。
- JTSEの終身年金債務および将来リスクの軽減
- 旧JVE従業員への年金支払いの安定化
年金関連のリスクを特化した専門会社であるFSDが引き受けることで、従業員へ安定的に年金が支払われると同時に、JVCケンウッドのグループとしての財務リスクが抑制される見込みです。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。