Jホールディングスによる株式公開買い付け(TOB)の概要

JSTの持ち株会社であるJホールディングス(東京都港区)は、経営陣による買収(MBO)の一環として、JSTに対して完全子会社化を目的とした株式公開買い付け(TOB)を実施することを決議いたしました。JSTは本TOBに賛同の意見を表明しており、TOBの成立後は上場廃止となる見込みです。

JSTグループの事業内容と背景

JSTは、不動産事業のほか、鉄塔事業、橋梁事業、ボルトナット事業を行う各会社の親会社としてグループの事業を統括しています。いずれも公共事業の減少による厳しい経営環境下にあり、抜本的な構造改革が必要とされていました。このような状況を受け、JSTの経営者が代表を務めるJホールディングスでは、一連の構造改革を加速させるために株式を非公開化する決定に至りました。

TOBの買付価格とプレミアム

TOBの買付価格は1株あたり530円に設定されており、2010年8月11日のJST株式の終値(257円)に対して106.2%のプレミアムが上乗せされています。これは現経営陣がJSTを完全子会社化し、非公開化による経営判断の迅速化と構造改革を目的としたものといえます。

買付予定数と期間

今回のTOBでは、1730万714株(下限1271万7368株)を買付予定数としており、買付額は最大で91億6000万円となります。公開買付期間は2010年8月13日から9月27日までとされ、TOB成立後はJSTの上場廃止が予定されています。

今後の見通し

JホールディングスによるMBOは、公共事業の減少という厳しい外部環境のなかで、JSTグループの抜本的な構造改革を実現するための選択肢と考えられます。株式の非公開化に踏み切ることで、迅速な経営判断と経営資源の集約が期待され、今後の業績改善や事業再編に大きく寄与していくことでしょう。

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