JSPによるFagerdala Brasil Ltda.の買収事例について

JSPは、スウェーデンに本社を置くFagerdala Industri ABのブラジル子会社であるFagerdala Brasil Ltda.(サンパウロ州、売上高約17億1000万円)を取得しました。これは、JSPが進出していなかった南米において発泡ポリプロピレンの製造拠点を確保するための大きな一歩となります。

買収の背景

Fagerdala Industri ABは、建築や船舶素材などの事業に経営資源を集中させたいとの意向から、発泡ポリプロピレン部門の売却をJSPに打診しました。一方JSPは、自社の得意とする発泡ポリプロピレン分野の海外展開をさらに強化したいという考えがあり、この取引が実現しました。

JSPの発泡ポリプロピレン事業とは

JSPの発泡ポリプロピレンは、衝撃緩衝用バンパーコア材や内装材といった自動車部品を中心に幅広く利用されています。すでに世界各地に製造・販売拠点を持つ同社にとって、南米地域に進出していなかった点が課題でした。

取得の詳細

取得は、JSPとその完全子会社であるJSP International Group, Ltd.が共同で設立した新会社を通じ、Fagerdala Brasil Ltda.の全株式を取得する形で行われました。取得価額は約17億円、取得日は2011年2月28日となっています。

シナジーと将来展望

南米では今後も自動車関連製品の需要拡大が予想されており、Fagerdala Brasil Ltda.の製造拠点を入手することで、JSPは自動車部品の生産・販売体制を強化することが可能になります。また、今回の買収によりJSPのグローバルネットワークのさらなる拡充が期待されています。

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