JRCが向井化工機の全株式を取得し、子会社化へ
JRCは18日、子会社のJRC C&M(兵庫県小野市)を通じて、水処理プラントを中心とした各種環境プラントの製作や据え付け、メンテナンスを手がける向井化工機(横浜市)の全株式を取得し、子会社化すると発表しました。取得価額は4億1600万円で、取得予定日は2024年9月3日です。
買収の目的と背景
今回の買収の目的は、JRCの従来のコンベヤー搬送領域だけでなく、より幅広い製品とサービスをワンストップで提供するためです。市場シェアの拡大と相乗効果を狙い、水処理プラント分野への進出強化が期待されています。
買収対象企業の概要
向井化工機(1973年設立)は、浄水場や下水処理場での水処理設備機器の設置や配管工事、鋼構造物の設置工事などを長年にわたって手がけています。水処理施設に特化した技術力や品質管理能力などに強みを持ち、2022年度には売上高6億6200万円、営業利益1億1900万円、純資産4億4900万円を計上しています。
買収に伴う期待効果
今回の買収により、JRCは水処理分野でのノウハウを取り込み、既存の搬送システム事業とあわせて幅広いソリューションを提供できるようになります。これにより、顧客ニーズへの即応やトータルサポート体制の強化が図られ、市場シェアのさらなる拡大が見込まれます。
向井化工機の強み
向井化工機は長年の実績を通じて培った高度な技術力や品質管理能力を有しています。浄水場や下水処理場など重要なインフラ設備に関わる領域で、専門的な知識や経験を活かした高品質なサービスを提供しており、今回の買収によりJRCの事業領域がさらに強化されることが期待されます。
今後の展望
JRCと向井化工機の協業によって、環境プラント分野における総合力が高まり、より一層の顧客満足度向上につながる見通しです。JRCはコンベヤー搬送領域にとどまらない総合企業としてのイメージを確立することを目指し、引き続き事業拡大を進めていく考えです。
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。