JFLAホールディングスによる酒造会社の全株式譲渡について
JFLAホールディングスは、全額出資子会社である盛田(名古屋市)が保有する酒造会社10社の全株式を、酒類関連企業のコンサルティング業務を行う伝統蔵(東京都中央区)に譲渡することを決定しました。これは、新型コロナウイルス感染拡大による業績低迷を受けた経営改善計画の一環として行われるものです。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2023年1月1日とされています。
譲渡の背景
コロナ禍によって酒造業界は大きな打撃を受け、業績の悪化が続いています。JFLAホールディングスもその煽りを受け、経営状態の改善に向けた抜本的な施策を模索していました。そこで、酒類に精通する伝統蔵に株式を譲渡することで、各酒造会社の強みを活かしながら事業の継続と再生を目指すことを決断したものと考えられます。
譲渡先と譲渡予定日
譲渡先:伝統蔵(東京都中央区)
譲渡先の伝統蔵は、酒類関連企業に対するコンサルティング業務を手がけている企業です。業界における実務知識や経営ノウハウを有しており、この譲渡により各酒造会社の経営基盤強化が期待されています。
譲渡予定日:2023年1月1日
譲渡の実行日は2023年1月1日と想定されています。譲渡価額は非公表とされており、具体的な金額については明らかになっていません。
譲渡対象の酒造会社一覧
盛田が保有する10社
今回譲渡されるのは以下の10社となります。銀盤酒造以外は盛田が全株式を100%所有しています。
- 加賀の井酒造(新潟県糸魚川市)
- 老田酒造店(岐阜県高山市)
- 中川酒造(鳥取市)
- 千代菊(岐阜県羽島市)
- 常楽酒造(熊本県錦町)
- 佐藤焼酎製造場(宮崎県延岡市)
- 銀盤酒造(富山県黒部市)
- 富士高砂酒造(静岡県富士宮市)
- 阿櫻酒造(秋田県横手市)
- 桜うづまき酒造(松山市)
今後の展望
譲渡先企業である伝統蔵のコンサルティングノウハウを活かし、譲渡先の10社が専門的な経営サポートを受けることで、酒造の伝統継承と事業拡大を両立させることが期待されています。特に、地域の酒造文化は観光資源としても価値が高く、地域活性化につながる取り組みにも注目が集まっています。
株式会社M&A Doのご紹介
M&Aにおいて、譲渡後の資産を最大化し、売り手から手数料を一切いただかないのが株式会社M&A Doの強みです。豊富な経験と高い専門性を活かし、スムーズな譲渡とその後の経営を支援いたします。大切な事業を次のステージへ繋ぎ、より良い未来を創るためのパートナーとして、ぜひご検討くださいませ。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。