J.フロントリテイリングによるSCBの完全子会社化

J.フロントリテイリングは、大丸松坂屋百貨店(東京都江東区)を通じて、持ち分法適用関連会社である心斎橋共同センタービルディング(以下、SCB)を完全子会社化する方針を固めました。SCBは大阪市に所在し、売上高5億4700万円、営業利益1億7500万円、純資産25億7000万円を計上しています。今回の決定によりJ.フロントリテイリングは、折半出資している三信(東京都中央区)から株式42.6%を2段階に分けて買い取り、残る7.4%の株式をSCBが自己株取得することで最終的に大丸松坂屋百貨店の持ち株比率を100%とし、完全子会社化を図ります。

株式取得の概要

本件の株式取得総額は83億9200万円とされ、第1回取得(所有割合32.6%)は2024年7月31日、第2回取得(同10%)は2025年7月31日に行われる予定です。SCBが自己株取得する部分を含めて、最終的には大丸松坂屋の持ち株比率が100%となります。

SCBが保有する建物と事業展開

大丸心斎橋店南館の運営

SCBが保有する建物は1970年から大丸心斎橋店南館として営業してきました。現在、心斎橋エリアでは南館のほかにも大丸心斎橋店本館や心斎橋パルコなど、複数の大型商業施設が展開されており、地域の中心地として賑わいをみせています。

完全子会社化によるメリット

今回の完全子会社化によって、J.フロントリテイリング側は南館を含めたエリア全体の戦略を柔軟に策定できるようになります。経営判断の迅速化や、一体的かつ多角的な施設運営を行える体制づくりが期待されます。

三信の概要

SCBと折半出資する三信は1953年に設立され、三菱UFJ銀行、TIS、ジェーシービー、損害保険ジャパン、大同生命保険などが株主として名を連ねています。これらの企業との連携により、多様な事業展開が可能とされてきましたが、今回の株式譲渡によりSCBは大丸松坂屋の完全子会社となり、新たなステージへと進むことになります。

株式会社M&A Doのご紹介

株式会社M&A Doは、M&Aの仲介・サポートを行う企業です。最大の特長は、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できる点にあります。貴社の事業承継やM&Aにおいて、少しでもご興味をお持ちの際は、ぜひ株式会社M&A Doの専門家へご相談ください。