INFORICH、Trimの株式取得により子会社化を決定
INFORICHは、完全個室ベビールーム「mamaro」を製造・販売するTrim(横浜市)を子会社化することを発表しました。Trimの株式73.06%を取得し、新たな収益機会の獲得につなげる狙いです。官民の子育て支援策が増強される中、今後のさらなる設置拡大が期待されています。
子会社化の背景と目的
Trimは2015年に設立された企業で、売上高3億7200万円、営業利益1億1700万円という実績を持ちながら、純資産が△3130万円となっているのが特徴です。INFORICHは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を日本をはじめ香港、中国、台湾、タイ、シンガポールなどで展開しており、新たなビジネスチャンスを求めています。
取得価額と予定日
株式取得の価額は10億1500万円とされており、取得予定日は2024年11月8日です。今後は、INFORICHが主力とするシェアリングサービスの設置先などに「mamaro」を導入することも検討しており、相乗効果による収益向上が見込まれます。
完全個室ベビールーム「mamaro」とは
「mamaro」は授乳やおむつ替え、離乳食対応のための個室スペース(約1畳)です。商業施設や公共施設、駅、レジャー施設などへの導入が進んでおり、2024年9月末時点で累計設置台数は793台、累計利用回数は100万回に達しています。これにより、多くの子育て世帯にとって利便性の高い環境が提供されています。
需要拡大の背景
少子化対策や官民による子育て支援策の拡充を背景に、子育て関連のサービスや設備への需要が今後ますます高まることが予想されます。Trimの提供する「mamaro」は、こうした社会的ニーズに応える製品として幅広く活用されています。
INFORICHのシェアリング事業との相乗効果
INFORICHは「ChargeSPOT」を主力事業の一つとし、各国で展開中です。このシェアリングサービスに併せて、「mamaro」を設置先に導入することが検討されています。両サービスが並行して提供されることで、利用者の利便性向上と収益機会の拡大が期待できます。
今後の展望
国内外のさまざまな施設に「ChargeSPOT」を展開しているINFORICHと、個室ベビールームである「mamaro」を持つTrimとの相乗効果は大きいと考えられます。子育て世帯にとってより使いやすい環境が整うことで、双方のサービスの利用促進を図り、新たなビジネスモデルの創出につながる可能性があります。
株式会社M&A Doの紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。