IBJによるツヴァイのTOB実施発表について

IBJは11日、イオン傘下で結婚相手紹介サービスを展開するツヴァイ(東証2部)に対して、完全子会社化を目的とするTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。買付代金は35億700万円とされ、ツヴァイの主要株主であるイオン(64.43%所有)が全株をTOBに応募する方針です。

ツヴァイの現状とIBJの狙い

ツヴァイは仲人型のビジネスモデルを主力としていますが、近年はネットを利用したマッチングアプリ型のサービスに押され、入会者数の伸び悩みや2期連続の最終赤字に陥るなど、業績が低迷していました。一方で、婚活パーティーやネット婚活に強みを持つIBJとしては、両社の会員の相互紹介や見込み客の送客を通じて事業の拡大を図りたい考えです。

買い付け条件と今後のスケジュール

ツヴァイは11日、TOBに賛同の意見表明を行いました。買い付け価格は1株あたり884円で、TOB公表前日の終値470円に対して約88.09%のプレミアムを加えた水準となっています。買付予定数の下限は所有割合66.67%(264万4900株)で、買付期間は3月12日から4月24日まで。公開買い付け代理人はみずほ証券で、決済開始日は4月30日とされています。

ツヴァイとIBJの概要

ツヴァイは1984年にジャスコ(現イオン)の100%出資子会社として発足し、2004年に株式を店頭登録しました。ジャスダック上場を経て2007年から東証2部に上場しており、現在全国に51拠点を展開しています。

一方、ツヴァイを傘下に収めることを目指すIBJは、東名阪を中心に8都府県で直営23店を展開し、全国的には約2400社が加盟する結婚相談所ネットワークも運営しています。両社の統合により、多様な婚活ニーズへの対応力を強化し、大きな相乗効果を狙っています。

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