GFAが「キレイモ」28店舗を取得
GFAは、美容脱毛サロン「キレイモ」を運営するヴィエリス(東京都渋谷区)から、店舗の一部である28店舗を取得することを決めました。ヴィエリスは経営難に陥っており、GFAは昨年6月から複数回にわたる資金支援を行ってきましたが、今回、GFAが自ら一部店舗を運営することで既存債権の毀損を防ぎ、同社を再建へ導くことを目的としています。
取得価額と決済方法
取得価額は7億7000万円となっており、貸付金の代物返済という形で決済が行われます。取得予定日は2022年10月1日とされており、すでに具体的なスケジュールが進行しています。
ヴィエリスの現状と譲渡規模
ヴィエリスは「キレイモ」を全国で57店舗運営しており、そのうちの半数にあたる28店舗を譲渡する形となります。対象店舗の直近売上高は、2021年11月から2022年6月の8カ月間で30億4000万円にのぼり、かなりの規模となっています。
CLUB CAMELOTとのシナジー効果
GFAは子会社を通じて、国内最大級のナイトクラブである「CLUB CAMELOT(クラブキャメロット)」を都内で運営しております。今回は、同施設内にフライヤーや体験型のセルフ脱毛器を設置することで「キレイモ」ブランドの周知を図り、新たな顧客を獲得する施策が打ち出されています。ナイトクラブの利用客が実際にセルフ脱毛を体験することで、高い認知度と集客力が期待されています。
今後の展望
「キレイモ」ブランドの認知度拡大施策を強化し、本格的な再建を目指すヴィエリスにとって、GFAによる運営支援は大きな後押しとなる見込みです。既存債権を毀損させることなく、資金調達先と運営主体が一体となって再生プロセスを進められる点が注目されています。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。企業再生や事業譲渡の専門家として、さまざまな業種・規模のM&Aをサポートし、円滑な事業移転を実現しております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。