ECMマスターファンドSPV1によるセゾン情報システムズへのTOB実施について
ECMマスターファンドSPV1は、セゾン情報システムズに対しTOB(株式公開買付)を実施し、株式を追加取得する方針を示しました。これにより株式の所有割合を現在の27.71%から33%へと高めることを目的としています。具体的には、5.29%に相当する買付予定数として85万7028株を対象とし、買付価格は1株あたり1700円です。買付期間は2015年2月10日から3月24日までとなっています。
TOBの背景とプレミアム
今回の買付価格1700円は、TOB公表前営業日の終値である996円に対して約70.68%のプレミアムを加えた水準です。これは、買付金額にして約14億5600万円にのぼります。セゾン情報システムズに対する投資を強化する狙いが示されており、同社株式を着実に取得してきたECMグループによるさらなる支配力の強化ともいえます。
ECMマスターファンドSPV1とエフィッシモキャピタルマネージメントについて
ECMマスターファンドSPV1は、ケイマン諸島に設立されたファンドで、旧村上ファンドの出身者が立ち上げたエフィッシモキャピタルマネージメントピーティーイーエル(以下、ECM)などの傘下にあります。ECMは2008年ごろからセゾン情報システムズの株式を買い進めており、すでに同社の大株主の一角を占めています。
ECMによるセゾン情報システムズへの投資戦略
ECMは、投資先企業の企業価値向上を目指す点で知られています。セゾン情報システムズは独自のシステム開発力や関連サービスを展開しており、そうした強みを活かしたさらなる成長を見込んで、積極的に株式購入を行っていると推察されます。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしているM&A専門の企業です。経験豊富なスタッフが、お客様のニーズに応じた最適なサポートを提供いたします。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。