事例について
BRUNOは、自社の子会社であるバッグの企画・製造を手がけるシカタ(京都市。売上高49億7000万円、営業利益1億300万円、純資産22億7000万円)の全株式を、シカタの自社株取得に応じる形で譲渡することを決定いたしました。これは経営資源の選択と集中の一環です。
譲渡の背景
BRUNOは2018年にシカタを傘下に収め、自社の旅行グッズブランド「ミレスト」との連携を進めてまいりました。しかし、コロナ禍による旅行グッズの売り上げ減少、最近の原材料高や輸入コスト増などによって、相乗効果が低減していることが背景にあります。
譲渡価格・予定日
譲渡価額は18億円で、実施は2023年3月22日の予定です。譲渡に先立ち、シカタでは約4億2500万円の第三者割当増資(3月20日払込み予定)を行い、京都銀行の事業承継ファンド「京銀ネクストファンド」やシカタ社長の大庭祐司氏、シカタ取締役の志方真介氏の3者を引受先とします。
シカタの事業内容
シカタは1969年の創業以来、女性向けバッグの国内トップクラスのOEM(相手先ブランド生産)会社として、大手アパレルや量販店、通信販売会社などの幅広い取引先を持っています。また、SPA(製造小売り)事業では「Y’SACCS(イザック)」などの独自ブランドも展開しています。2018年には当時イデアインターナショナル(2021年10月に現社名へ変更)であったBRUNOが15億9000万円を投じて完全子会社化しておりました。
株式会社M&A Doの紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることが強みのM&A支援会社です。豊富な経験と専門知識を活かし、スムーズな事業譲渡や買収をサポートいたします。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。