Appier GroupによるWoopra子会社化の概要
Appier Groupはシンガポール統括会社を通じて、マーケティング分野のソフトウエア企業である米国Woopra, Inc.(カリフォルニア州)を子会社化することを決定しました。今回の子会社化は、シンガポール統括会社が米国に設立した特別目的会社とWoopraが合併を行う「逆三角合併」方式に基づきます。
WoopraとAppier Groupの連携ポイント
Woopraが持つカスタマージャーニー分析などで培った高度な分析・可視化機能を取り込み、次世代カスタマー・データ・プラットフォーム(CDP、顧客データ基盤)の提供につなげる狙いがあります。これにより、Appier Groupのサービス全体でのデータ分析能力がさらに強化されることが期待されます。
取得価額と買収完了予定時期
取得価額は非公表とされていますが、取得は2022年10月中に実施される予定です。Woopraを子会社化するのはAppier Groupのシンガポール統括会社であるAppier Pte. Ltd.で、同社100%出資で米国に特別目的会社を設立しています。合併ではWoopraが存続会社となるしくみです。
今回のM&A手法「逆三角合併」とは
逆三角合併とは、買収側が設立した新会社(特別目的会社:SPC)と対象会社が合併し、対象会社が存続することによって買収側が間接的に対象会社を取得する手法です。合併完了後にはSPCが消滅し、既存の対象会社が存続会社として継続する形となります。
メリットと注意点
- メリット:買収手続きの効率化、買収先企業のブランド・組織の継続性を確保しやすい点が挙げられます。
- 注意点:各種手続きや税務上の取り扱いなど、管轄ごとに法律面でのチェックが必要となります。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしているM&Aアドバイザリー企業です。豊富な経験とネットワークを活かし、売り手様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供しております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。