ALiNKインターネットによるエンバウンドの全株式取得
ALiNKインターネットは、キャラクターコンテンツの企画・制作・運営などIP(知的財産)プロデュース事業への新展開を目的として、エンバウンド(東京都渋谷区。売上高1億4100万円、営業利益612万円、純資産4730万円)が展開する「温泉むすめ」と名付けた地域活性化コンテンツプロデュース事業へ投資を行い、同社の全株式を取得し子会社化することを決定しました。
取得価額と取得予定日
取得価額は2億7630万円、取得予定日は2024年5月10日とされています。ALiNKインターネットは主力事業として天気予報専門メディア「tenki.jp」の運営も行っており、エンバウンドが築き上げてきた全国の温泉地との取引関係を維持発展させ、新たな事業機会を探るとともに、独自のIPコンテンツ開発へつなげる狙いです。
「温泉むすめ」事業の概要
「温泉むすめ」は日本全国の温泉地や地方を盛り上げることを目的に、2016年にスタートしたコンテンツです。約130カ所もの温泉地をモチーフとするキャラクターを基盤に、アニメや漫画などさまざまなメディアで展開してきました。キャラクターのファンが実際に現地を訪れることで地域活性化につながることが、大きな特徴となっています。
地域活性化とキャラクターコンテンツ
地域を象徴するキャラクターを核として、そのキャラクターを応援するファンが実際に温泉地を訪れる流れを促進することで、観光客の誘致や地元経済の活性化に寄与しています。単なる観光PRに留まらず、独自のストーリーやキャラクター設定を発信することで、継続的かつ多角的な需要を生み出すのが魅力です。
今後の展望
ALiNKインターネットは今回の買収を通じて、「温泉むすめ」をはじめとしたエンバウンドのIPコンテンツ開発ノウハウを活用し、自社メディア事業の発展と新たなIP創造を目指すとみられています。また、キャラクターコンテンツの広がりに伴う地域活性化をさらに推進しながら、両社が築いてきたネットワークとファン層を活かして総合的な事業拡大を図ることでしょう。
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。