AKIBAホールディングスによるiconic storageの完全子会社化について
料理の世界では、さまざまな食材を組み合わせることで新たな味が生まれます。企業の買収・合併(M&A)も同様に、異なる企業が手を取り合うことで、より大きなシナジーを生み出すことができます。今回はAKIBAホールディングスによるiconic storageの完全子会社化事例についてご説明いたします。
買収概要
AKIBAホールディングスは、システム開発のほかコールセンター事業を手がけるiconic storage(東京都中央区、売上高7060万円、営業利益66万6000円、純資産644万円)を完全子会社化すると発表しました。株式譲渡により50.9%を取得して連結子会社化したのち、残りの株式をすべて株式交換により取得する予定です。
事業内容と背景
iconic storageの成長戦略
iconic storageは2015年にコールセンター事業に参入して以来、売上高・利益ともに大きく伸ばしており、味付けのバリエーションを増やしていくように多角的に事業を展開しています。
AKIBAグループの狙い
メモリ製品などの製造を得意としてきたAKIBAグループですが、通信コンサルティングやウェブソリューション、コンテンツ事業などに進出し多角化を進めています。iconic storageを取得することで、さらに事業領域を広げ、新しい味わいのあるビジネス展開を目指しています。
スケジュールと取得価額
取得価額は4300万円で、取得予定日は2016年4月1日となっております。シチューに使う食材を準備するかのように、しっかりと事前準備が行われることでスムーズに買収が進む見込みです。
株式交換比率と効力発生日
株式交換比率は2016年7月22日に追記があり、AKIBAホールディングス:アイコニック=1:295.90となりました。これにより、iconicが発行する普通株式1株に対し、AKIBAの普通株式295.90株を割り当てることになります。株式交換の効力発生日は2016年8月31日です。
まとめ
企業買収は、レシピに新たな食材を加えるように、企業に新しい価値をもたらす可能性を秘めています。AKIBAホールディングスがiconic storageを取得することで、これまで培ってきたノウハウにコールセンター事業やシステム開発のエッセンスを加え、さらなる成長を目指していると考えられます。
株式会社M&A Doの紹介
株式会社M&A Doは、売り手の企業様から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。M&Aを成功させるために必要な材料やプロセスをしっかりとサポートし、より良い味わいのビジネスを実現するお手伝いをいたします。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。