Abalanceによる明治機械へのTOB
Abalanceは2023年2月21日、明治機械に対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、持分法適用関連会社化すると発表しました。明治機械は本TOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨しています。なお、本TOBが成立しても東証2部での上場は継続される予定です。
TOBの背景と狙い
Abalanceは東京コンピュータサービスなどTCSグループが所有する明治機械株380万5100株(所有割合33.41%)をTOBで取得します。明治機械は農業設備を手がけており、農協や農家とのつながりが強い点が特徴です。Abalanceはこの資本提携を通じ、農村地域での太陽光発電設備販売につなげる狙いがあります。
買付価格と買付予定数
TOBの買付価格は1株当たり201円で、公表前営業日の終値200円に対して0.50%のプレミアムが付されています。買付予定数は455万4700株で、予定数を超えた株式は買い付けない可能性があります。下限は293万5300株で、この下限に達しない場合は買い付け自体を実施しません。買付代金の総額は約9億1540万円と見込まれています。
買付期間と決済
買付期間は2023年2月22日から3月23日までの20営業日で、公開買付代理人は東海東京証券です。決済開始日は3月29日を予定しています。明治機械は2020年3月期が2億6700万円、2021年3月期が9億5600万円の最終赤字と業績の低迷が続いている状況です。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手様から手数料を一切いただくことなく、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしているM&A仲介会社です。M&Aに関するご相談をお考えの際は、ぜひ信頼と実績のある株式会社M&A Doへお問い合わせください。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。