BCJー2によるディーアンドエムホールディングスのTOB実施について
BCJー2(東京都千代田区)は、音響・映像機器の製造・販売を手がけるディーアンドエムホールディングスを完全子会社化するため、TOB(株式公開買い付け)を実施することを決議いたしました。ディーアンドエムホールディングスは今回のTOBに賛同しており、上場廃止となる見込みです。
ディーアンドエムホールディングスの概要
ディーアンドエムホールディングス(以下、ディーアンドエムHD)は、日本マランツとデノンの2社の株式移転により設立された持株会社です。高級オーディオや業務用オーディオ、ビジュアル製品など、幅広い電化製品の製造・販売を手がけています。
世界的なネットワークと資金力による企業価値向上
ディーアンドエムHDは、今後さらなる企業価値の向上を目指すにあたり、世界的なネットワークと豊富な資金力を有する第三者との協働体制を構築することが必要であると判断しました。今回のTOBは、その戦略を実現するための一歩となります。
BCJー2とベインキャピタルの関係
BCJー2は、米国の投資ファンドであるベインキャピタルパートナーズエルエルシーの助言を受けている投資ファンドの傘下にあります。ディーアンドエムHDが求める世界的ネットワークや資金力を提供し、事業の拡大に貢献するとみられています。
TOBの背景
BCJー2は、ディーアンドエムHDの株式を取得し完全子会社化することで、ディーアンドエムHDがもつ高級オーディオ・ビジュアルブランドの価値を最大限に発揮し、グローバルに展開していくことを目指しています。
TOBの概要
今回のTOBでは、買付価格が510円となっています。この価格は、2008年6月19日のディーアンドエムHDの終値470円に対して約8.5%のプレミアムを加えた金額です。買付予定数は9,883万3,692株、買付予定額は約504億円を想定しており、公開買付期間は2008年7月28日から9月5日までを予定しています。
買付価格と株主への影響
買付価格にプレミアムが上乗せされていることで、既存株主へのメリットが示される一方、TOB成立後は上場廃止となるため、流動性の面での影響にも留意が必要です。ただし、企業としては世界的に事業を拡大する可能性が高まるため、長期的な視点での成長戦略が期待されています。
今後の見通し
公開買付期間終了後、予定通りTOBが成立した場合、ディーアンドエムHDはBCJー2の完全子会社となり、上場廃止となる見込みです。今後はグローバルなネットワークと資金力を活かし、さらなる事業拡大やブランド力強化を図っていくものと考えられます。
株式会社M&A Doの紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。