GCAへのTOB成立とフーリハン・ローキーによる完全子会社化
2021年9月28日、国内最大手のM&A助言会社であるGCAは、同社に対する米投資銀行フーリハン・ローキーのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表しました。フーリハンは議決権ベースで89.96%の株式を買い付け、TOB成立の前提条件だった買付予定数の下限(66.67%)を大きく上回ったことになります。
今後の手続きと上場廃止
フーリハン・ローキーは、所定の手続きに従って残りの株式を取得し、GCAを完全子会社化する方針です。これにより、GCAは東証1部への上場が廃止となり、米企業であるフーリハンの傘下として新しいスタートを切ることとなります。
TOB価格と買付の経緯
フーリハンによるGCA株の買付価格は1株あたり1398円(当初は1380円)で、最大約690億円を投じて全株取得を目指しました。買い付けは2021年8月4日に始まり、9月27日に終了しています。フーリハンは日本やアジアにおけるM&A助言の実績をもつGCAを取り込み、アジアでの事業基盤拡大を狙っています。
GCAの概要とこれまでの歩み
GCAは2004年に独立系のM&A助言会社として創業しました。2006年に東証マザーズへ上場し、2008年には米国の有力M&A助言会社サヴィアンを買収するなどグローバル展開を積極的に推し進めてきました。さらに2012年には東証1部へと上場し、国内のM&A助言会社として存在感を高めてきました。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。