秀和システムによる船井電機のTOB実施

IT・ビジネス書を中心に出版事業を展開する秀和システム(東京都江東区)は23日、中堅家電メーカーの船井電機に対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。船井電機はこのTOBに賛同しており、買付代金は最大約209億円となります。船井電機は秀和システムの傘下で中長期的な発展と再成長を目指し、東証1部への上場廃止が見込まれています。

TOB主体と買付価格

今回のTOB主体は、秀和システムの子会社である秀和システムホールディングス(東京都江東区)となります。船井電機株式の買付価格は1株につき918円で、TOB公表前日の終値696円に31.9%のプレミアムを加えたものです。買付予定数は2278万2386株で、買付予定数の下限は所有割合32.49%にあたる1116万20株です。

株式構成と買付期間

船井電機創業者の長男である船井哲雄氏が保有する株式34.18%(TOBには不応募)と合わせると、発行済み株式の3分の2以上を確保する見通しです。買付期間は3月24日から5月10日までで、公開買付代理人はSMBC日興証券が担当します。決済の開始日は5月14日の予定です。

TOB完了後の手続き

予定通りTOBが完了すれば、船井電機は8月に本減資などの手続きを行ったうえで、船井哲雄氏が保有する34%余りについて自己株式取得を実施することになります。

船井電機の概要

船井電機は1961年に船井軽機工業で手がけるトランジスタラジオ事業の拡大に伴い、分離独立する形で発足しました。主力事業はテレビなどの映像機器で、積極的な海外展開で知られています。2000年に東証1部に上場を果たし、中堅家電メーカーとして成長を続けてきました。

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