テーブルマークによるケイエス冷凍の完全子会社化について
JT子会社で冷凍食品メーカーのテーブルマーク(旧・加ト吉。香川県観音寺市)は、連結子会社であるケイエス冷凍をTOB(株式公開買い付け)によって完全子会社化することを決議いたしました。現在、テーブルマークによるケイエス冷凍の株式所有割合は74.97%(間接保有分27.97%を含む)となっていますが、TOBの成立後にはケイエス冷凍は上場廃止となる予定です。
背景
世界的な金融危機や少子高齢化に伴う社会構造の変化など、厳しい事業環境に対応するため、グループ間の連携を一段と強化することを目的として完全子会社化を決定しました。グループ全体でシナジーを高めながら、経営基盤の強化を図る狙いがあると考えられます。
完全子会社化の意義
完全子会社化により、両社は経営資源やノウハウの共有を容易にし、グループ全体の競争力向上につなげることができます。特に冷凍食品事業の強化や商品開発力の向上などが期待されており、今後の事業拡大に寄与することが見込まれます。
TOBの概要
公開買付価格は1株あたり1,560円で、TOB公表前営業日の対象株式終値1,080円に対して44.44%のプレミアムが付与されています。買付予定数は75万7,925株で、買付予定額は約11億8,000万円を予定しています。公開買付期間は2010年2月3日から3月17日までと発表されました。
株式上場廃止について
ケイエス冷凍はTOB成立後に上場廃止になります。上場廃止に伴い、株主の皆様が保有する株式が上場市場で売買できなくなる点に注意が必要です。ただし、今回のTOBではプレミアムを付けた買付価格が提示されているため、株主にとっては一定の売却機会が確保されているともいえます。
株式会社M&A Doについて
M&Aの分野で幅広いサポートを行う株式会社M&A Doは、売り手サイドから手数料を一切いただかず、譲渡後の資産を最大化できることが強みです。これにより、売り手様が安心してM&Aを進められる環境を整えており、今後も多くの企業オーナー様のサポートを行ってまいります。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。