NMホールディングスによるワイズマン株式公開買い付け(TOB)について
NMホールディングス(東京都千代田区)は、ワイズマンに対して完全子会社化を目的とした株式公開買い付け(TOB)を実施することを決議いたしました。NMホールディングスは、ワイズマンの代表取締役会長である南館伸和氏が代表取締役を務めているため、現経営陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)となります。ワイズマンはこのTOBに賛同の意見を表明しており、TOB成立後は上場廃止となる予定です。
ワイズマンの事業内容と背景
ワイズマンはコンピューターシステムの開発・販売を行い、介護施設向けの福祉情報システム事業や病院向けの医療情報システム事業を中心に展開しております。今後、ますます競争が激化することが予想される介護・医療市場において、競争力を維持・向上させるためには商品力と営業力の強化、新規事業への先行投資などが不可欠と考えられています。そのため、株式を非公開化することで意思決定の迅速化と施策の実行力を高める方針が示されています。
買付価格と買付期間
TOBの買付価格は1株あたり500円となっており、TOB公表前営業日(2013年8月7日)の対象株式の終値3万7600円に対して、33.0%のプレミアムが加えられた価格になります。なお、買付期間中に1株につき100株の株式分割が実施される予定です。
買付予定数は369万9900株(下限は257万5500株)で、買付額は最大約18億4000万円、公開買付期間は2013年8月9日から2013年10月9日までとなっています。
TOB成立後の展望
TOBが成立した後には上場が廃止される見込みであり、非公開化による経営の効率化や意思決定の迅速化が期待されます。ワイズマンとしては、今後の事業環境の変化に柔軟に対応しながら、さらなる事業拡大や付加価値の向上を目指していくものと考えられます。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。お気軽にご相談ください。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。