ジンズホールディングスが眼鏡製造のヤマトテクニカルの株式51％を取得し、子会社化することを決めた。これにより、国内生産拠点を確保し、生産の分散化やリードタイムの短縮につなげる。取得価額は非公表で、取得予定日は2022年10月28日。ジンズはメガネについて企画、製造、販売を一貫して行うSPA体制を敷いており、生産については主に中国の協力工場に委託している。国内での生産分散化が課題とされていた。M&Aアドバイザーとしては、ジンズの国内生産拠点の確保によるリスクヘッジやリードタイムの短縮につながる戦略的なM&Aだと評価できる。

記事監修者 : 濱田 啓揮

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。