キリンホールディングスは、オーストラリアの健康食品メーカー最大手のブラックモアズを約1692億円で全株式取得し、子会社化することを発表した。ブラックモアズは、サプリメントを主力とし、東南アジアや中国、インド市場に進出している。キリンは、ヘルスサイエンス事業の商品構成の充実やアジア・太平洋地域での販路拡大を見込んでいる。キリンは、2019年にも健康食品大手のファンケルに出資しており、ヘルスサイエンス事業の強化を進めている。M&Aアドバイザーとしては、キリンのヘルスサイエンス事業の拡大戦略に沿った買収であると評価できる。

記事監修者 : 濱田 啓揮

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。