Last Updated on 2024年1月5日 by 記事監修者 : 濱田 啓揮
目次
損害保険代理業の企業の倒産・廃業状況まとめ
2021年に入ってから、損害保険代理業の企業の倒産や廃業の報道があまりない一方で、新規参入や事業拡大を図る企業の動きが目立っています。
しかし、過去には、経営不振や不祥事などにより、多くの企業が倒産・廃業を余儀なくされてきました。
そうした中で、2017年には、全国約2,500社ある損害保険代理店のうち、約100社が倒産・廃業となっています。
原因としては、保険市場の競争激化、特定商取引法の改正や、顧客のニーズの多様化に対応できなかったことなどが挙げられています。
また、2020年は新型コロナウイルスの影響により、保険商品への需要が減少したことが影響し、一部の企業で業績不振が報道されています。
しかし、保険代理業界全体の勢いを見ると、新規参入やマーケットシェア拡大に取り組む企業が増えており、今後も盛り上がりが見込まれています。
損害保険代理業の企業が清算する際の注意点 3選
1. 清算手続きには時間とコストがかかる可能性がある。
損害保険代理業の企業が清算する際には、法的手続きが必要になるため時間とコストがかかる可能性があります。清算手続きの費用や手数料、税金などに加え、清算手続き中にも業務を停止するための費用も必要になるかもしれません。
2. 債権者との折衝が必要になる。
損害保険代理業の企業が清算する際には、債権者との折衝が必要になることがあります。債権者は、保険契約者やサプライヤーなど幅広い範囲に及びます。債権者との折衝に時間やコストがかかることもあるため、クロージング時に債権者との折衝を前提にした事前準備が大切です。
3. 清算プロセスは、法律規定に基づいて実施される。
損害保険代理業の企業が清算する際には、法律規定に基づくプロセスが実施されます。清算プロセスにおいては、債権者優先の順序や清算資産の処分方法などが法律で定められているため、担当者は法律に基づいた適切な手続きを行うことが求められます。また、担当者は十分な情報を債権者に提供することで、クレームリスクを軽減することも必要となります。
損害保険代理業の企業が廃業する際の注意点 3選
1. 法的手続きを守る
損害保険代理業の企業が廃業する際には、必要な法的手続きを守ることが重要です。特に営業者や代理店が存在する場合には、その関係を正式に解消する必要があります。また、損害保険代理業には所属している団体がある場合がありますので、その団体に損害保険代理業の廃業に関する手続きも確認しましょう。
2. 顧客への連絡
損害保険代理業の企業が廃業する際には、顧客への連絡も忘れずに行いましょう。顧客には、代理店情報の移転先や、損害保険の継続契約についてなど、必要な情報を提供する必要があります。また、顧客への配慮が必要ですので、しっかりと対応しましょう。
3. 労働者の処遇
損害保険代理業は比較的小規模な企業が多く、労働者の雇用環境に関する課題も多いため、廃業の際には対応に困ることがあります。労働者の処遇については、雇用関係の解消とともに、適切な補償や、再就職先の情報提供などを行うことが重要です。しかし、損害保険代理業の業績悪化や、廃業に至った経緯によっては、労働者に対する処遇に関するリスクもあることを理解し、予めリスク管理策を立てておくことが大切です。
損害保険代理業の企業が会社を畳む際の注意点 3選
損害保険代理業は、顧客からの信頼を築く上で非常に重要な業界です。しかし、時には企業環境の変化や事業上の問題から、会社を畳む決断を下さざるを得ない場合があります。ここでは、その際に気を付けるべき注意点を3つ紹介します。
1.顧客への配慮
損害保険代理業は、長年にわたって顧客との信頼関係を築いてきた企業が多いです。万が一、会社を畳む場合には、顧客に迷惑や損害を与えないように最大限の配慮が必要です。具体的には、事前に適切な説明やアナウンスを行い、問い合わせに迅速かつ適切に回答するなどの対応が求められます。
2.社員への対応
企業を畳むことは、社員にとっても大きなショックとなります。そのため、関連する社員には、できる限り早期に適切な対応を行う必要があります。特に、退職金や求職先の紹介など、社員の生活に深く関わる問題には、十分な注意が必要です。
3.法的手続きの遵守
会社を畳む際には、法的手続きを遵守することが強く求められます。具体的には、関連する法律や契約書に基づいて、適切な手続きを行い、問題が発生した場合には、適切に対応することが必要です。また、後になって法的トラブルが発生しないように、適切な記録や文書管理を行うことも大切です。
以上、損害保険代理業の企業が会社を畳む際に気を付けるべき注意点を3つご紹介しました。企業環境の変化に対応するためには、的確な判断と適切な対応が求められます。これらの注意点を順守することで、顧客や社員に対する影響を最小限に抑えつつ、円滑な事業承継を実現することができます。
損害保険代理業の企業がM&Aで会社を売却すべき理由3選
1. 業界規模の縮小
損害保険代理業界は、競争が激化し、規模が縮小している傾向があるため、M&Aによって、合併や買収を行うことで、競争力を高める必要がある場合がある。
2. 経営資源の効率化
M&Aを通じて、経営資源を効率化し、経営の安定化を図ることができる。経営資源とは、人材や技術、商品やサービス、企業文化など、企業が持つ全ての価値要素のことを指す。
3. 新規市場進出
M&Aによって、新たな市場に進出することができる。市場拡大によって、業容や収益が拡大することが期待できるため、売却を決断する企業もある。特に海外市場において、M&Aを行うことで、より大きな市場に進出することができる場合がある。
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。